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アイルランドの西側海上とバルト海上空の高気圧が頑張っているせいで、夏日が続いています。おかげで梅と桃と桜と林檎が一気に咲き、森の木々はぐんぐん葉を伸ばし、数日のうちにずいぶんと気配が変わります。
東京でご近所だったタイ人の友人が4月からブリュッセル勤務になり、昨日の晩に夕食をごちそうになりました。デザートを堪能している時に帰ってきた14歳のお嬢さん、同級生の両親に連れられて森に行ったそうな。「いや〜すごい、森のいたるところが紫色なのよ!」 すわっ、急がねば。 昨年は5月7日に行った時にブルーベルが満開だったハルの森。そのひと月前の4月上旬に歩いたときにはwood anemoneまたはanemone nemorosaとよばれる白い可憐な花が元気よく咲いていたものです。そして今朝、さっそく前日のタイ人家族と我が家で自転車持参で行ってきました。ブリュッセル在住エクスパットコミュニティで有名なこの森、花のピークを今年はタイ人から知ったわけです。何十年もベルギーに暮らす義両親は「そんなん、聞いたことないよ」です。異国暮らしは季節限定モノに敏感になるのでしょうか。森の中では仏語でも蘭語でもない言葉をよく耳にします。 昨年より半月は早い紫色の花々。そのあいだに、可愛らしい白い花が今年は仲良く一緒に咲いています。 このあとにはスズランが続くようですが、今年はこのペースで行くとちょうど5月1日のスズランの日に咲いているかもしれません。 ![]() アメリカの航空免許をイギリスのものに書き換えてヨーロッパの空を飛んでいます。私のような自家用操縦士の場合、「クラス2」という航空身体検査が義務づけられていますが、早いものでヨーロッパでの第一回目更新の時期が来ました。そこで、なぜかオランダのマーストリヒトにあるAviation Medical Centerまで車を走らせてきました。アメリカのFAA(運輸省航空局 Federal Aviation Administration)のような統制のとれた組織を創るべく欧州が一丸となって(?)設立したのがJAA(Joint Aviation Authority)。内情は、各国てんでバラバラなことをやっていて、私のようにベルギー在住アメリカ免許保持者の日本人がイギリス免許に書き換えてフランスで飛んで……となると、けっこう複雑だったりします。必要な証書は操縦免許と無線免許、そして航空身体検査の3つですし。そこで、お役所仕事があまり得意ではないベルギーは、この際すっとばすことにしました。私のまわりのベルギー人パイロットは軍関係者を除き、殆どが国外で免許関連のことをやっています。 皆の「航空身体検査は国外でやるといいよ」というアドバイスに従い、2年前にオランダで受けた初回検査。血圧・心電図・身長・体重・尿・血液検査の一般的なものから、視力は色覚や遠距離だけでなく中距離・近距離視力や視野を、聴力は低音・中音・高音の聞き取り検査を、それぞれ事細かに行いました。今回も同じところに行ったわけですが、内容は大幅に省略されていて、(1)体重(2)肺活量(3)血圧(4)尿(5)遠視力・近視力(6)心電図(7)平衡感覚(8)触診、そして最後に問診だけ。身長を測っていないのに2年前の数字と同じものが用紙に記入されていたりするのはご愛嬌。たったこれだけで222ユーロ也。アメリカでは100ドル未満で済んだ記憶が……。 最後の問診時、ドクターに訊いてみました。どうして周りのパイロットたちはベルギーで検査するなと言ったのか、と。 「あー、うちの診療所にはベルギーからゾロゾロ来るわよ。ベルギーの免許で初回検査でなくて、特に健康上の問題がない人だったらいいんだけれど、ちょっとでも何かあると、もう事務処理が全く追いつかなくてねー。去年まで、週2でブリュッセルに勤めていたからよーく知ってるけど。」 なるほどね。こういう時に国が小さいと隣国まですぐに行けて便利です。 そろそろ子羊到来の季節でしょうか。義父が「レンタル羊」を連れてきたのが昨年の春。その子たちは持ち主のもとに帰り、そのあとに母娘2組あわせて4匹の雌羊と1匹の雄羊を今度はレンタルでなく、きちんと購入。いまではすっかり風景に欠かせなくなりました。そして季節は一巡して春。果たして雌羊のおなかには子羊が大きくなっているのでしょうか。 犬が用をたすのを横目で見ながら羊を観察するにも、モコモコの毛に覆われたおなかに子羊がいるのかどうだか、皆目わかりません。普段とかわらずモリモリ草を食んでいますし、エサをねだりにメェメェ言いながら近寄ってきます。 この羊たちを「冬になるとエサがないから我々が食べるか」と言っていた話に文化の違いを感じていましたが、幸いにして5匹とも冬を越しました。新たな命が生まれるとしたら、また食用にする話が盛り上がると思うと微妙な気分です。 晴れた春の日にモコモコの羊たちと遊ぶのは楽しいです。子羊が生まれても生まれなくても羊とたわむれたい、という方がいらっしゃるようでしたら、どうぞご一報ください。
大正三年生まれの祖母が他界したとの知らせを受けたのが21日夜11時半。エールフランスのオンラインサイトから航空券を探し、22日昼発のパリ便の予約ページを開いた状態で再び日本に電話。「金曜午前9時に関空着ね」と告げて電話を切ったのが22日午前0時4分。予約を確定させようとしたら…… 「23日以降の便でないと予約できません。」
ああ無情。4分遅かった。 KLMは3000ユーロ以上の激高、JALやANAは日本国外の出発便についてはオンライン購入のオプションさえ無いありさま(怒)。BA、SASは関空便がなく、一方アリタリアとルフトハンザに適当な便がありました。結果、フランクフルト経由で急遽、神戸に向かうことに。 緊急で航空券を買う場合、出発地の午前0時をまたぎそうな時には要注意、ということを身を以て知りました。170ユーロのレッスン料。 それでも何とか便を押さえて9時間後にちゃんとチェックインできているわけで、便利な世の中になったものです。 ![]() 英語を話せるインストラクターを探し回る努力も空しく、これまでお世話になった人たちはことごとくパイロットとしての別の仕事をよそでみつけて引っ越していきました。外国語の出来に比例して遠くに行ってしまいます。 ならば、ということで、心を入れ替えて前回のフライト直後から語学学校に通い始め、それまでボンジュールとメルシーしか言えなかったことを考えれば少しはマシになりました。ぼちぼち飛行日和の日も増えてきたので、車を南に向けてパリ近郊へGO! 目的は、いつもどおりに曲技飛行の訓練です。 ここにはExtra200というドイツ製の曲技用飛行機があります。一度だけ米国で乗る機会がありましたが、操縦桿の小さな動きにもすばやく反応する、キビキビした飛行機でした。まさにドイツ人が作った飛行機、手荒なマネをして操縦している人間が壊れても飛行機はまず大丈夫であろうほど堅牢で、かつ繊細な動きをします。およそフランス的感覚からはほど遠い機体。パリのすぐ近くで乗れるのが意外です。けれども高まる期待とは裏腹に、先週末から続いていたお天気はどこにいってしまったことやら。今日は地上から500メートルくらいのところに雲が垂れ込めています。この高さでは錐揉みや宙返りなどの訓練には低すぎ。翌日の天気は更に悪化するようなので、この週末はどう見ても曲技飛行は無理。ただそのまま300キロ走って家路につくのもくやしいので、離着陸訓練だけでもすることにしました。 そもそも家から300キロも離れたところに来た理由は、この飛行クラブには曲技飛行用の飛行機だけでなく、普通にまっすぐ飛ぶためのものも数多く用意されているからです。このブログのプロフィール写真に使っているものと同じパイパー・カブも置いてあって、着陸の練習にはうってつけ。95馬力、のんびりとした飛行機ですが、基本を学ぶのに素晴らしく、また穏やかに飛ぶ楽しみを教えてくれる、ちょっとレトロな機体です。1回目の着陸は、スピードが速すぎだし着陸寸前の機首上げが早すぎ。2回目にはようやく手順やコツが思い出せてきて、3回目にはなんとか納得できる着陸。それを再現しようと4回目にトライするものの、再び機首をあげるのが早すぎて、地面にスムーズに着きません……。 まだまだ修行が足りません。 言葉の壁が立ちはだかって、なかなか飛行機で遠出するまでには至っていませんが、夏に向けてこのカブで少しずつ遠くへ行く練習をしようかな、という気になってきました。もう一度基本に立ち返ってみる大切さを教えてくれた、飛ぶ楽しさの原点を思い出させてくれた、曇天の週末でした。
昨年の夏にヨーロッパで車を運転するにはというエントリーの中で、優先道路とくに右側優先について書きましたが、そのルールが少し変わるようです。今まで曖昧だった「右側優先」がより明確になります。3月1日から、つまりこの記事をお読みの時点で既に新ルール適用です。
(より詳しいことはLe Soirのニュースを下に引用しておきます) これまでは、交差してくる道路で右側から出てくる車が既に止まった状態であれば、左から走ってくる車は止まらずにそのまま通り抜けていいことになっていました。けれども、これからはちゃんと止まらなければなりません。これ、改善ですね。なぜかって、優先権を持つ右側の人が、なにがなんでも止まってやるか!と意地になって、猛烈な勢いで飛び出してきていましたから。ベルギー人運転の車に乗っていて、右側優先権を侵害されて頭から激しく湯気がのぼる状況に遭遇するのも過去の話になるでしょうか。 歩行者の横断を待っている右側の車がいる場合、左側の車はこれまでブンブン通り抜けていっていいことになっていました。これも3月1日からは右側の車をじっと待たねばならないことになります。とにかく、右から出てくる車は止まっていようがなんだろうが優先。 自転車レーンや歩道を横切る時のルールも変わりました。もし右側から出てきて自転車レーンをまたぐことになる場合、これまでは優先権ありませんでしたが、今回の改正で右側優先が徹底されました。とはいえ、左から直進してくる歩行者や自転車が絶対的な優先権を持っていますので、当然譲らなければなりません。 テレビを見ない生活をしているので、果たしてこのニュースがどのくらい世の中に広まっているのかいまひとつ掴めていませんが、あまり身の回りで話題になっていないので、ルール徹底までには時間がかかるかもしれませんね。それってけっこう危険かもしれないので、ご用心を。 そして、これはベルギーニュース内で見つけた記事ですが、果たして欧州全般の話なのか、ベルギー特有のルールなのか、いまひとつわかりません。ご存知の方、教えてくださいませ。 書いてみるとややこしそうですが、ひとことで言うと特に表示がない限り右側優先、です。 3月1日追記:英語の記事を見つけました。今までの「右側から来た車が止まってしまった場合、右側優先の権利を失う」ルールはベルギー独自のものだったようです。だから、ベルギーだと皆さん、暴力的に右から突っ込んできたんですね。納得。 より詳しい記事はコチラ。
近ごろ日本語が怪しいです。今に始まった話ではないのですが。
もともと学校で古文漢文を勉強していないため、日本語コンプレックスを抱えています。しかし、そんな心配以前に、日々の日本語がおぼつかない状況になってきました。 先の日曜日、久々に車を運転して義理の両親宅に向かおうとしたら、寒いせいでしょうか、バッテリーが放電してしまっています。どうしたものかと考え込んでいるところに日本人のお友達から電話。とっさに出てきた言葉が 「いま、バッテリーが平らに……。」 そうです、flat batteryの直訳。自分の日本語は、ここまで退化したかと衝撃を受けました。このときに、せっかく間違えたついでにフランス語での言い方を教えてもらったら、こちらもla batterie à platで、同じく平らになるみたいです。電圧がゼロになる、オシロスコープの線が横一直線になるイメージ。となると、バッテリーがカラになることを「上がる」と言うようになった経緯が気になります。"give up" "hang up"のupかしら。なわけないですね。 そして昨日。女性を相手に 「そろそろ髪の毛を切らなければ。いつも、どちらに散髪に行ってらっしゃる?」 散髪なんて言葉を最後に使ったのはいつ? 新しい言葉を詰め込もうとして、頭が飽和状態なのか、混乱しているのか、予想もつかない妙な日本語が口から飛び出すようになりました。危機感を抱いています。 ![]() ガスの使用量、1月10日から2月10日までが194立米。この1週間で36立米。 料理・シャワー、そして延べ床面積約85平米の、それほど大きくもないブリュッセルの我が家を暖めるのに使った量です。これが果たして多いのか少ないのか、どのくらい懐具合に影響するのかが気になるところです。ちなみに壁4面のうち1面は隣と共有しています。 Sibelga(ベルギーの都市ガス供給会社)によると、だいたい1立米のガスで0.5ユーロ(注)。こんなに暖冬だというのに、家の温度も18度以下を保っているのに1ヶ月で100ユーロ弱の暖房費、ベルギーの冬はこんなものなのでしょうか?これまでアパートだったので、実態がつかめていません。 金額はさておき、この194立米の都市ガスの熱量を自動車にまわしたら、どのくらいの距離を走れるのでしょうか。とあるところから引っ張ってきた数字では、1リットルのガソリンが10.9kWhということです。都市ガス1立米が10.5kWhだから、これもドンブリ勘定して1:1とし、194リットルのガソリンと等しいとすると、我が家の1.2LエンジンAudi A2の超低燃費車だと5500km走れる計算になります。これがどのくらいの距離かというと、フロリダのキーウエストからワシントン州シアトルまでアメリカ大陸を斜めに横断した距離。 ![]() 2月16日はベルギーのフランダース地区で「一枚余分に着て暖房を弱めよう」というプロモーションをしていたようです(記事)。丁度2年前の2月16日に京都議定書が発効されたことに関連してのイベントだったようです。 次の冬までに我が家は床に断熱材を入れたりタイル床をパーケット(木)にしたりの作業が待っています。今けっこう温度ムラがあるのが少しは改善されるでしょう。 しかしその一方で、1ヶ月分の暖房燃料を6時間分の飛行訓練で燃やしてしまうのがアクロバット飛行。地球に厳しい趣味の埋め合わせを住宅改善で多少はできるでしょうか。うーん。 (注):料金プランによって異なりますが、おおよそ1kWh=4.5セント、1立米=10.5kWhとして、ドンブリ勘定で1立米=0.5ユーロとしています ![]() 一時帰国のたびに買わなければと思いつつ、数年たってしまったもの。破けてしまった和紙ランプのシェード。ヤマギワに行けばシェードだけ買える様子なのですが、いつも忘れてしまいます。 我が家と同じ時期にブリュッセルで家を購入された方のお宅に同じランプがありました。面白いことに、同じところが破けている! 我が家のランプのほうが、よっぽど重傷ではありますが。右の写真ほど破けてしまうと、ちょうどフレームのテンションがかかるところに傷口があるため、もう使えなくなってしまいます。![]() ![]() はじめて親元を離れて住んだアパートの思い出がつまっているランプ、これを機会に修理してみることにしました。まず用意するのはかつてIKEAで買って放置してあった、ポリエステル製の和紙もどきシート。これなら補修に耐える強度がありそうです。 ![]() 念のために、何度でポリエステルが融けるか調べてみると、250℃〜290℃だそうです。次に、糊。小学校の図画工作を思い出し、もち粉(茶団子づくりに使う糯米粉)を水で溶かして電子レンジでチン。 作業しやすいように小さく切ったポリエステルのシートに糊をしっかりつけて、貼り合わせます。最後に表からもしっかりと糊付けして硬くします。 いまのところ、うまく修理ができているようです。 ![]()
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